茶道

 茶道の魅力〜茶の湯を始めてみよう〜

 【茶道】
 ただ 茶をいれて飲むだけでなく
 生きていく目的や考え方や宗教にも影響してきました。

 茶道具や茶室に置く美術品などの総合芸術のことで 
 元々は「茶湯」(ちゃとう)「茶の湯」と言われていました。

 茶を飲む習慣と茶の製法は
 平安時代に遣唐使によってもたらされ
 幕末には 井伊直弼が「一期一会」の概念を完成させました。

 本来の茶道の目的は
 「人をもてなす際に現れる心の美しさ」で
 「結婚式には礼服を着る事」というようなマナーに加えて
 「人をもてなす事の本質」と言った
 茶道本来の精神を見直すことにによって
 現在「茶道」と呼んでいる茶の湯が完成しました。

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 【茶道具】
 一般的な茶道具には次のようなものがあります。


 《茶碗》
 緑茶がつがれた湯呑茶碗は 
 元々は磁器で作られた喫茶のための食器でした。
 茶器の一つとして奈良時代から平安時代にかけて
 中国から茶と一緒に日本に伝来したと考えられています。

 日本の茶の湯では
 季節や気分に応じて様々な茶碗を用います。

 茶碗の形は 碗形のものが多いですが 
 筒形や平形・輪形・半筒・端反・沓形などがあります。
 また 天目形・井戸形のように
 茶碗の特徴が形状名になっているものもあります。

 逆にその形状から筒茶碗・平茶碗等と呼ばれる茶碗もあり 
 筒茶碗は冬に 平茶碗は夏に用いられます。

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 《袱紗(ふくさ)》
 ちりめんや絹などで一重または表裏二重に作り 
 無地や吉祥柄などの刺繍を施したものです。

 物を包んだり、覆うのに使う儀礼用絹布のことです。
 茶道で茶道具を拭い清めたり 
 茶碗その他の器物を扱うのに用います。

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 《釜》
 茶をいれるための湯を沸かす道具として用いられます。

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 《蓋置き》
 
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 《柄杓》
 水や汁物をすくうための道具で柄がついた器状をしています。
 
 
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 《水指》
 点茶の際茶釜に水を足したり 
 水で茶碗や茶筅をすすぐため蓄えておく水器のことです。

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 《水注薬缶》 
 水をつぎ足すための道具です。水次ぎとも呼ばれます。
 茶道と煎茶道では使われ方が微妙に異なります。

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 《茶筅》
 抹茶を点てるのに使用する茶道具のひとつで
 湯を加えた抹茶を茶碗の中で
 かき回して均一に分散させるための道具です。
 泡を立てるための道具ではありません。

 用途によって穂の数は16本から120本まであり
 64本が標準と考えられています。

 穂数が少ない茶筅で薄茶を点てるには
 技量を必要とするため
 逆に穂数の多い茶筅を用いることで

 自らの未熟を示して謙遜する意味合いもありました。
 78本の茶筅を用いるのはこの意味合いからです。

   
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 《茶巾》
 茶碗をふく布のことです。

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 《茶器》
 抹茶を入れる容器の総称です。

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 《茶入》
 抹茶を入れるのに使用する茶器全体のことです。

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 《棗》
 抹茶を入れるのに使用する木製漆塗りの蓋物容器です。
 きちんと蓋をすれば
 抹茶の粉を湿らせることなく保存できます。
 

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 《茶杓》
 抹茶を棗からすくって茶碗に入れるための匙です。
 昔は茶事・茶会のたびに作っていました。
 
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 《建水》
 茶碗を清めたり温めたりしたときに
 使った湯や水を捨てるために使います。
 湯を捨てやすいように口は大きく開いています。

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 《杓立て》
 
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 《掛物》
 室町時代以降「茶の湯」の席で
 座敷の「床の間」に掛けてあるもので
 仏画・山水画・花鳥画・墨蹟・古筆・色紙・短冊・画賛・
 消息・断簡 などが表装され掛軸となります。

茶道 お茶会・茶の湯 和菓子の選び方味わい方

茶の湯、茶道で欠かせない和菓子。
繊細な季節感や美意識へのこだわりが五感で楽しむ芸術へと高めていったのだと思います。

茶事や茶会では、お菓子は鉢や縁高(ふちだか)といって菓子椀に代わる正式な主菓子器や、食籠(じきろう)と呼ばれる蓋付きの身の深い容器に盛られて呈されます。

縁高は、通常五つ重ねにして総蓋が添うものです。一重に一つずつお菓子を入れ客数だけ重ね、一番上に蓋をし黒文字を載せてすすめます。食籠は、多くは円形または角形で、重ね式のものもあります。籠と書きますが、素材は最初は漆器で作られ今では陶磁器も用いられるようになっています。

そこから客が箸を使って懐紙にお菓子を順番に移し取ります。
その時に客はお菓子の美しさを愛で、手にとり、その感触、重みを感じ取るわけです。そしてお菓子を食し、じっくりと味わい、亭主にその御名を尋ねます。

和菓子の名称は、季語や短歌などに因んだものが多く、客の想像力をいっそうかきたてることになります。
たとえぱ、初春には梅の花をモチーフにしたものが好まれますが、上生菓子に「東風」(こち)という名称のものがあります。

「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花」

これは、太宰府への配流が決まった時、菅原道真が自宅の梅を眺めて詠んだ歌です。

ちなみにこの歌に詠まれた梅の木は、道真を追って太宰府まで飛び、道真を慰めたという飛梅伝説があります(この飛梅は、筑紫安楽寺、現太宰府天満宮の庭にある梅の木だとされます)。

こんなふうに、茶席における和菓子には、目で見て、触れて、香り、味わいを楽しむだけでなく、御名の韻(ひびき)に想いをはせて、その背景に漂う文化や、亭主の心配りまでをも堪能することができるものなのですね。


茶菓子は風味に重点を置いたものが多いようです。
菓子は生きているので味すぐ変化してしまいます。
素材の良いことと新鮮さを大切にしなければいけません。
 
特に「主菓子」(おもがし)と言われる「蒸菓子類」は、「干菓子」と比べて味の変化が早いので、食べる時間を考えて手に入れなければなりません。

茶菓子には、特に決り事はないようですが、香りがある場合は、ほのかな香りのお菓子がいいでしょう。
舌の上で溶ける感触のあるお菓子もいいですね。
また、美味しそうに見える色と形をしていた方がいいですし、季節感を感じるお菓子を選ぶようにしましょう。
バターやチーズ、油を使ったものは、お茶の味を引き立てるという意味で相応しくないお菓子です。 
ですからやはり、お茶の席では洋菓子より和菓子の方が良いということになりますね。


また、茶の湯では懐石の後のデザートとして発達してきたものが、生菓子(蒸し菓子)となったそうです。
五味(甘、酸、渋、苦、辛)五感(視、触、味、嗅、聴)を大切に長い茶道の歴史の中で、季節の移ろいにつれて彩りを変え、姿を変える自然を色と形に映した和菓子。
亭主の茶心(茶のセンス)で、お客様の心に通じるおもてなしができるといいですね。

正式なお茶会では、「主菓子」は濃茶の前の前座の料理の後で、お菓子そのものの味を賞味します。それに対して「干菓子」は、薄茶の時に、お茶と菓子の両者の味が調和したものを賞味するものということです。

抹茶碗の形と種類

侘び茶の世界においては
華美なものを退けるという意味をこめて
抹茶碗は陶器(土もの)が好まれます。



【井戸茶碗】

茶の湯の茶碗で第一とされ
茶碗の最高品とされています。
高麗茶碗の一種で
李朝の初期に南朝鮮で焼かれた雑器に
茶人が枯淡の美を見いだし
競ってこれを賞美し、愛蔵して来たものです。

井戸の名前の出所については諸説があり
原産地である朝鮮慶尚道の『章登』から生じたとする説や
室町時代にその所持者であった
奈良の豪族井戸若狭守
(大和国域主、筒井順慶家臣で、添上郡井戸城主)
の名前から転化した所持者説(現在重文の筒井筒茶碗)、
井戸対島守の家に伝来したという伝来説、
室町末期に井戸の中からたくさん出て来たことから
その名が出たとする説
朝鮮では上釉(うわぐすり)のことを『衣土』ということから
この種の上穂のかかった陶器を井戸とよぶ説
などがあり、一定していません。

井戸茶碗は
大井戸、古井戸、青井戸、井戸小貫入、井戸脇
などの種類に分けられ
中でも大井戸と呼ばれ、口径が大きく
その姿が堂々としているものが代表的なものです。

国宝の「喜左衛門井戸」「筒井筒」「細川」「有楽」などは
すべて名物手に属します。

素地は赤褐色の土の色で
枇杷色の釉が高台まで全体にかかっています。
やや厚手で、粗いろくろ目があり、高台は大きく高く
茶だまりには、重ね焼きの跡が見られます。

腰は少しの丸みがつき、
口は末広に広がった形をしています。
高台わきや内部に「かいらぎ」といって
鮫の皮状に釉がちぢれ「わきどり」といって
高台わきが削りとってあるので
高台が竹の節のような形をしています。


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【沓茶碗】

胴に歪みが加えられた形の茶碗。
上から見ると楕円または
三角形のような形をしています。


総体に長円形をしたもので
胴にくぼみのあるもので
桃山期の織部好みで、瀬戸・美濃の織部焼きに
多くみられます。

唐津焼の茶碗にも
よくこの形が見られます。

沓(ふみ)とは昔
公卿たちが蹴鞠をする際にはいた沓(靴)のことで
その形に似ていることから沓茶碗と名前がつきました。


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【平茶碗】

高さがなく、平たく口の開いた浅い茶碗です。
夏茶碗と呼ばれ
茶席では涼しげな印象がすることから
茶の点前では平茶碗は夏茶碗として
春から初秋まで使用します。

また、口が開いている碗形のため
お茶が早く冷めるので良いとされています。

平茶碗は見込みが広やかで目立つので
見込みに文様とか景色などがあるものが
人気があります。
碗形とともにポピュラーなものです。


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【半筒茶碗】

筒茶碗が深さがあるのに対し、
筒形茶碗の七割程度の高さの背の低いもので
総体に口造が山道をしています。

半筒といいます。
筒茶碗に比べて口径があり
半筒は、筒茶碗が真冬の頃に使うのに対して
夏以外の季節に用いられます。

筒茶碗にくらべて
茶を点てるのも呑むのも
扱いやすいものとされています。

楽茶碗や織部黒に多いです。


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【天目茶碗】

天目茶碗(てんもくちゃわん)は
天目釉と呼ばれる鉄釉をかけて焼かれた
陶器製の茶碗のことです。

中国では、鉄釉を用いて焼かれた陶磁器は
周の時代に遡りますが
本格的な製造は
東晋期に現在の浙江省にあった徳清窯で
焼かれたものであるとされています。

天目を焼くために用いられる釉薬(鉄質黒釉)は
釉薬の中に含まれている鉄分によって黒く発色します。
ですから、鉄分の含有量によって
その色合いが異なり
鉄分が少ない天目は飴釉(あめゆう)
多い天目は柿釉(かきゆう)と言われています。

宋以後盛んに制作されるようになりました。

日本では禅宗が盛んになった鎌倉時代だったため
中国禅宗の中心の浙江の天目山に留学した禅僧が
中国浙江省天目山の仏寺の常什であったことを
喫茶の習慣とともに日本に持ち帰ったことから
鉄釉のかかった茶碗を「天目」と称しました。

その中でも特に
天目茶碗の形は特別で
口元が一段くびれていてそのまま立ち上がっています。
そのため茶が飲みやすくなっています。

鼈口を有した2段の口造り構造となった天目の茶碗は
中の茶の保温に優れたものとして
茶道を愛好するものに好まれたため
「天目茶碗」と呼んで珍重して
台子点前・貴人点などの
重要な茶会などの際にも用いられました。

大抵は碗形ですが
腰のふくらみがなく、やせています。

この形は安定しにくいことや
唐のものであったことからも
天目台という台にのせて点前をします。
しかし和もので薄茶に使うときには台は使用します。


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【筒茶碗】

丸味があり、胴がまっすぐにのびた背の高いもので
円筒形をした茶碗です。
俗にいう『ずんどう形』で
朝鮮の雲鶴や、瀬戸黒、楽茶碗に多いです。

平茶碗が涼しさをさそう夏茶碗であるのに対して
筒茶碗はこんもりとした深さがあり
口縁が狭く
抹茶が冷めにくいということから 
12月から2月といった真冬の時期の茶席に 
温かさを感じるものとして
冬に使う抹茶茶碗のことです。
薄茶碗として用いられます。

形のうえから、また、あたためるためからも
筒茶碗の扱いはしぼり茶巾の特別の点前をします。

抹茶 茶事 濃茶と薄茶の違い

茶の湯の席では、濃茶と薄茶の二通りありますよね。
その違いはどういうものなのでしょう。


薄茶の製法は濃茶と基本は変わりません。
元々は、濃茶用の葉茶を紙の袋に入れて茶壷の中に納めるときに
その周囲の隙間を埋めるために用いた「詰茶」と呼ばれる
一段品質の低い茶葉のことです。

茶杓に一杓半の抹茶を茶碗に入れ、湯を注ぎ茶筅で攪拌したものを薄茶とよびます。
薄茶は点てる、濃茶は練るといいます。


【濃茶】

濃茶はお茶事の中心です。
ですから、招いていただいたご主人のお手前をじっくり拝見して、茶の湯の深遠さを味わいましょう。

濃茶は「おこい」ということもあります。
そして、濃茶の場合は「点てる」とは言わず、「練る」といいます。

色も味も濃厚になので、苦味や渋味の強い下級品ではなく、良質で上品な香りとまろやかさを持った、よい品質の抹茶を選ぶ必要があります。

濃茶を初めていただく人は、その濃厚さは想像以上だと思います。
薄茶にくらべて、何倍も濃い茶で、くず湯の濃さに等しいでしょう。

口にした後、ベッタリと口についたお茶に驚いて、その場の雰囲気を壊してしまったという方も少なくありません。
もし、そういうことになった場合でも慌てないで、余裕を持って拭き取りましょう。


茶の湯の伝来時は、濃茶のみで、それも薬として伝わったので
僧侶や武士などが濃茶を飲んでいました。
希少価値なので値段も高く、特権階級の御用達だったんですね。


濃茶は基本的に、茶事などで客の人数分の濃茶を点てて
ひとつの椀に入っているものを主客より順に飲みまわすものです。

自分に応分の量(だいたい3口くらい)をいただいたら
懐紙の角で、飲み口を手早く拭い、次客へと送ります。
大人数の茶会には向きません。



濃茶の練り方は、1人分を茶杓にたっぷり3杓の茶を目安とします。
まず1人1杓あてで人数分の茶を茶碗に入れます。
茶入を両手で手前に回しながら残りの茶を入れます。

必要量の半分程度の湯を茶碗に入れ、茶筅で茶を少しずつ湯にとかし
固練りしてから飲み具合をみながら
ちょうど良い濃い加減になるまで湯を足していき練り上げます。

この濃茶をかたまりができないように
適度の濃さに練るのには、かなりの熟練が必要です。


茶事においては、濃茶が最も大切なもてなしで
連客の飲み回しとするのが普通です。
この濃茶の飲み回しは「吸い茶」と言って、利休が始めたものです。

供される菓子は生菓子で、「主菓子」(おもがし)と呼ばれます。


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【薄茶】

薄茶は、茶の湯が庶民の中に浸透していくにつれて
手頃な価格で飲みやすいということで薄茶用抹茶が愛飲されるようになり
茶の湯があっという間に一般に定着しました。

大寄せの茶会や禅寺のもてなしに点てられます。
「おうす」とも呼ばれます。

厳粛な雰囲気の濃茶のときと違って、薄茶は清談を交えながら
なごやかな雰囲気で進んでいきます。
一人のお客様に、一碗ずつのお茶が点てられます。

お茶をいただいた後は、器をすぐに亭主にもどさずに
器の中、側面、裏面など、念入りにゆっくりと拝見させていただきましょう。



茶事には薄茶の前に「干菓子」(ひがし)を出しますが
濃茶を出さない茶会やもてなしでは生菓子を出すことが多いです。


濃茶を練ることが真の茶とされていましたが、利休は
侘び茶における真の茶は薄茶を点てることとしたといわれています。

茶事に持参するものと 服装

★★★≪茶事(茶の湯)に持参するもの≫★★★
 
【懐紙】

 市販されています。
 男性用には大型があります。

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【扇子】

 入席の時 床の拝見に 
 また 挨拶の境に用います。
 あおぐものではなく 茶席用のものがあります。

 座って挨拶をするとき…
 胸元から畳んだ状態の扇子を自らの膝前に置き
 それを境にするように相手に礼を行います。

 これは扇子に自他のさかいをつくる
 結界としての役割をもたせたものであり
 葬儀の際に喪主に挨拶する場合なども同様に行います。

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【手ぬぐい又はハンカチ】

 口や手をすすいだ時拭ったり 粗相した時に用います。

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【替え足袋あるいは白いソックス】

 茶室に入る時は 道中足袋を必ず改め
 清浄な足袋で入ります。
 洋服の場合のソックスも同じです。

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【帛紗】【古帛紗】

 貴重な品の拝見のおり 広げてその上で扱ったり
 濃茶を飲む時に茶碗をのせて扱います。

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【菓子切】

 携帯用の銀か
 ステンレス製の菓子切が売られていますが
 黒もじでもいいです。

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【茶巾】【小袋(残滓入れ)】

 茶事に招かれた時 
 膳にこぼした水分を拭ったりするのに重宝です。
 濃茶の飲み口を拭くときにも使いますが
 大体は懐紙で代用します。

 小袋は菓子や料理の残りを入れて持ち帰ります。

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【風呂敷】

 コートや荷物をまとめて一つの包みにしておくため必要。

 
★★★≪茶道 茶事の服装≫★★★

 茶事とは 5人ほどの客を対象に個人が行う茶会のことです。

 亭主は茶室を花や掛物で飾って
 炭手前・懐石・濃茶および薄茶のお点前で客をもてなします。

 基本的には 昼食として懐石をふるまったあとに
 正午の茶事をおこないますが
 客が食事をすませた後の時間帯にもてなすこともあります。

 また 趣向や季節によっては 野外で行う野点の茶事も行われます。
 炭手前・懐石が通省略される大寄せ茶会もあり 
 これは 多数の客を対象にして行なわれます。


 
★★★≪服装〜どんなものを着て行ったらよいのでしょうか〜≫ ★★★

 茶会の主旨によって違いがありますが
 正式の茶事や祝い事・追善などには 紋付の和服を着用します。

 どんな会でも 無地の紋付が一番無難ですが 
 あまり派手でない訪問着や小紋ならかまわないでしょう。
 ウールは普段着なのでふさわしくありません。
 羽織は席中では着用しないので 風呂敷などを用意して
 たたんで置けるようにしましょう。

 男子は紋付の着物に袴などをつけます。

 足袋は白を履きましょう。
 茶室に入るときは 足袋を脱いで新しいものに履き替えます。

 洋服の場合は 少しゆとりのある 
 フレアーなどのスカートの方が座りやすいです。
 また 夏の暑い日でも 肌をあらわにした洋服はさけましょう。
 靴下は白い靴下を履きます。
 足先が透けて見えるようなストッキングなどは駄目です。
 このときの靴下も 部屋に入るときに新しいものに履き替えます。

 帽子をかぶっている場合は脱ぎます。
 室内で許されている型でも茶席内では脱ぐこと。


 腕時計や指輪・腕輪・ネックレスなど
 貴金属類の装飾品は席入り前にはずしてバックにしまっておきます。
 茶碗などにふれて思わぬ粗相をすることがあるからです。
 最初から貴重品や装飾品は持たないことを心がけましょう。
 また ハンドバックといえども 席中に荷物は持ち込みません。

 香水や強い香りの化粧はしてはいけません。
 まず 茶の雰囲気を損なうことになりますし
 香を炊いて待つ主人側の心入れを無にすることになるからです。

『茶事』 大寄せ茶会・受付・順番・正客の決め方・座る位置

 茶事は、少人数のあらかじめ決められた客を招待して
 個人が行うお茶会のことです。

 亭主は茶室を花や掛物で飾り、客をもてなします。
 招待客は、5名程度。
 時間は3時間〜5時間程度出行われます。

 昼食として、懐石を振舞ってから茶を 
 という正午の茶事が最も基本的な形ですが、
 趣向によっては、
 朝・夜などの時間帯にも茶事が行われることもあります。

 その他にも、食事をすませた後の時間帯に
 もてなすこともあります。
 そのときは、食事は省略することがあります。
 また、屋外でたてる野点や、
 テーブル・椅子で行われる立礼の茶事もあります。



 個人で行う茶事に対して大寄せ茶会は、
 多数の客を対象にして行うお茶会のことです。

 炭手前・懐石は通常省略され、
 道具の拝見を省略することも多いです。
 時間は1席当たり1時間くらいです。
 複数の茶席を設けて並行してもてなすこともあります。

 
 大寄せ茶会では
 定められた時間内ならいつ行ってもかまいません。

 茶の湯(茶事)では時刻を指定されるので
 定刻より15分か20分前に着いて 
 身支度を調え迎え付けを待ちましょう。

 ただし 
 亭主側は準備ができた印として入口に打ち水をするので
 水が打たれていない場合は早過ぎるとみて 
 入らない方がいいです。

 また 雨水などでそれがはっきりしない時は
 入口の戸がわずかに開いていれば 
 入ってよいという合図ということも
 覚えておきましょう。



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【大寄せ茶会】

 一日に数十人 または 数百人という大勢の客を招く会で
 今日でいう茶会は ほとんどこの大寄せ茶会をさして言います。

 茶会も主催者の席主一人が一席か二席をもつ場合から
 流派の異なった同士の合同茶会として
 同時に七席も八席も釜をかける場合があります。

 今日では大体会費制になっていて 
 特別の場合を除いては 当日券を売ることはありません。


 【受け付け】

 券と引き換えに記章が渡されます。
 席主の希望で芳名簿に記入することもあります。

 荷物は席中に持ち込まれない方がよいので
 コートや手回り品はまとめて風呂敷に包み ここで預けます。

 【順番】

 茶席の大きさによって一回の入席人数が決まっているので
 ならんで順番を待つことになります。
 席札を配る場合もありますが 
 札を持ったまま他の席に入ったりしないように 
 静かに入席を待ちましょう。


 【正客を決める】

 席に入ってから 正客が決まらないために
 時間を浪費することがあります。

 お茶の心得のない人が列の先頭になってしまったら
 入席前に経験者に正客をお願いした方がいいです。

 大寄せ茶会では見知らない人たちが集まるので
 年配の人たちにたのめば大体間違いないでしょう。


 【茶席で座る位置】

 茶席にはほとんどの場合床がついています。

 席の大きさと客の人数によって正客がすわるのは
 床の前か床に最も近いところとなり
 次客は以下それに続いてならぶようにします。

 席のつくりによって 床と点前座が離れている場合があり
 床正座にするかは席主の意向によるので
 入席してから判断しかねる場合は案内の指示に従いましょう。

 茶席に慣れてない人は 三客以下にならぶといいです。